循環器疾患患者とバイタルサイン

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 2(2018年07月発行)p284-
II. 疾患別バイタルサインの一歩進んだ見方


循環器疾患患者とバイタルサイン

~バイタルサインをみて循環動態を把握しよう~

佐藤 大樹

バイタルサインは基本的に,①体温,②脈拍数,③血圧,④呼吸回数,⑤意識状態を患者から直接測定し記録していきます.酸素飽和度を測定する機器は,酸素飽和度のみではなく脈拍数が測定できます.簡易的に測定できますので,近年では酸素飽和度もバイタルサインの一つに加えられます.
バイタルサインは患者の身体状況を示しています.身体状況が悪化すれば,それぞれの値が上下することでわれわれにサインを示します .脈拍数のみが上昇していれば,不整脈の出現などが考えられます.脈拍数と呼吸回数が上昇しSpO2 が低下しているのであれば, 急性心不全をひき起こしている可能性 も考えられます.異常なサインが複数出現しているのは,患者の重症度が上がっている証拠になります.(以下本文参照)