呼吸器疾患患者とバイタルサイン

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 2(2018年07月発行)p278-
II. 疾患別バイタルサインの一歩進んだ見方


呼吸器疾患患者とバイタルサイン

~聴くだけじゃない! 呼吸器疾患~

高田 寛之

呼吸器疾患は,気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)といった慢性疾患,肺炎などの感染症,悪性腫瘍,アレルギー,自己免疫疾患など幅広い特徴があります.また,WHO による統計では,2030 年の世界における死因の推移予測で3 位にCOPD,4位に肺炎・気管支炎が入るといわれています1.臨床においても,呼吸器疾患を併発している患者を受けもつ機会は多いと思います.このようなことから,どの科に所属する看護師でも呼吸器疾患を患った患者を受けもつ機会が増えることは必然であると考えます.
呼吸器疾患ですので,症状は咳嗽や気道分泌物,呼吸困難,胸痛,喀血など多岐にわたります.最初は微熱だけであっても,肺炎さらに急性呼吸促迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)に至るなど,重症化するケースもあります.そのため,バイタルサインを測定し,症状の早期発見と増悪の予防につなげることが看護師の役割だと思います.(以下本文参照)