胸腔ドレーン予定外抜去

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 1(2018年04月発行)p176-
III. 急性・重症病態における急変対応


胸腔ドレーン予定外抜去

~胸腔への空気流入を防ぎ,呼吸・循環の観察を強化することにより急変を防ぐ~

松村 千秋

胸腔ドレーンは,肺や心臓,食道に対する開胸・胸腔鏡手術といった術後のみならず,気胸や胸水にも用いられ,外科系,内科系を問わず比較的多く行われている医療処置の一つです.
通常は,医師により挿入と計画的な抜去がなされ,問題なく管理されています.ところが,固定が剥がれ抜けていた,患者自身が抜いたなど予定外に抜去された事例が報告されています.胸腔ドレーンの抜去後には,急変する可能性があり適切な対処が求められます.突然の 予定外抜去時に適切に対処するためには,日ごろから胸腔の解剖生理や胸腔ドレーンの留置目的,持続吸引装置の仕組みを理解していることが必要です.(……以下本文参照)