緊急対応システム

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 1(2018年04月発行)p22-
I. 総論


緊急対応システム( MET/コードブルー/RRTほか)

~「なんか心配」で起動される急変を防ぐ新しいシステム~

森安 恵実

院外発生の心肺停止などの緊急(急変)対応は市民レベルでの教育が進み,「目撃者あり,バイスタンダーあり,AED 作動あり」などの言葉を消防隊からの情報として多く耳にするようになりました.それにともない,われわれが臨床で知るかぎりでも社会復帰率の上昇を実感しています.
しかし,院内での心肺停止というと,蘇生率は上昇しているでしょうか? 医療者が取り囲む(ほぼ医療者の)環境で,心肺停止を発見した場合,BLS やACLS が即時に適切にできることは当然です.しかし,皆さんの経験上,院内で発生した心停止の多くの患者は蘇生が困難だったのではないでしょうか?
ここでは,そうした状況のなかで,心肺停止のような急変をしてからではなく,それを未然に防ぐために,医療安全の一環として組織で取り組む方法を説明したいと思います.(……以下本文参照)