急変対応の基本的スタンス

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 1(2018年04月発行)p1-
ここを押さえて特集を読み解こう!


急変対応の基本的スタンス

道又 元裕

〈重症度〉と〈緊急度〉は,それぞれ生命の危険性を評価するものですが,一般に〈重症度〉と〈緊急度〉とは必ずしも相関しません.
たとえば,生理学的評価による異常によって“最重症”と判断されたからといって,もっとも〈緊急度〉が高いわけではありません.また,解剖学的評価による著しい異常があったり,その他症状などによる大きな異常があったりしても,それだけで「緊急度が高い」とはいえません.
そもそも〈重症度〉は,時間軸とはそれほど関係なく,患者の生命予後,あるいは機能の予後を示しているのに対し,〈緊急度〉は重症度(生命の危険度)を時間的に規定したものです.したがって〈重症度〉が低くても,それをただちに改善しないと生命が危ぶまれる状態であるならば,「緊急度が高い」ということになります.(……以下本文参照)