臨床における呼吸の評価方法は何がよい?

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 3(2018年11月発行)p389-
II. 呼吸管理の疑問を解決しよう!


臨床における呼吸の評価方法は何がよい?

~なるほど! すぐに使いたくなる呼吸評価~

小島 朗

「90 代の男性.エアコンのない部屋で動けなくなり近所に住んでいる息子から救急車の緊急要請がありました.脈拍は120 回/分,血圧は78/55,熱が39.0℃,顔色不良で,発汗がありません.意識レベルは……」と救急隊から電話連絡が入りました.「あれ? 呼吸回数とパターンはどうなの?」
すぐに末梢ルート確保し,点滴を投与.採血一式,血液培養,バイタルサイン,尿管を挿入して,検査に行きHCU に入院決定.
救急看護師からの申し送りの時に「救急外来でのバイタルは,HR 125,BT 38.5,経鼻カニューレ2 L にて,SpO2 96%です.
四肢冷感,チアノーゼなく,意識レベルは……」「あれ? 呼吸回数とパターンは?」──こんなことありませんか?
私たちは,「呼吸」をなぜか忘れることがあります.なぜでしょうか? それは,道具を使わないからではないでしょうか? たとえば熱は体温計,血圧は血圧計,脈は触れて時計でチェックします.それに対して呼吸は…….忘れられる「呼吸」.しかし,
呼吸はとても重要な情報です.
呼吸の評価方法として,3 点あります.①器具を使用しない評価方法,②機械的評価方法,③画像評価方法です.これらの呼吸評
価で何がよいのでしょうか?(以下本文参照)