腹臥位療法の効果は?

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 3(2018年11月発行)p462-
II. 呼吸管理の疑問を解決しよう!


腹臥位療法の効果は?

~患者さんを“うつぶせ”にするってどうなんでしょう?~

荒木敬雄

腹臥位とはどのような姿勢でしょうか? 腹臥位は,人間の体位(臥位)の一つで,腹部をベッドに付けて寝ている状態です.「うつぶせ」ともよばれます.
腹臥位療法とは「急性呼吸不全に対する治療法の一つで,腹臥位で人工呼吸療法をおこなう」ことをいいます. 腹臥位療法は,患者の体位を腹臥位に変えることで,肺内換気を均一化にして,換気血流比不均衡分布を是正し,酸素化を改善させる方法です.玉木(2017)によると,腹臥位療法はあくまでも腹臥位を一定時間維持する方法であり,体位ドレナージの目的での腹臥位は喀痰の貯留部位に応じてその領域が上になるような体位を取るため,腹臥位療法とは目的が少し異なることを述べています.(以下本文参照)