呼吸理学療法の効果は?

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 3(2018年11月発行)p453-
II. 呼吸管理の疑問を解決しよう!


呼吸理学療法の効果は?

~急性呼吸不全患者に対する呼吸理学療法のエビデンスと臨床現場での実際~

名倉弘樹、及川真人、花田匡利、神津 玲

呼吸理学療法とは,呼吸障害の予防と治療を目的に呼吸機能へ直接的に働きかける理学療法の手段と定義され,呼吸障害患者を多職種によって包括的にサポートする 呼吸リハビリテーションの構成要素の一つです.対象となる呼吸障害は,急性期から慢性期まで幅広く,とくに急性呼吸不全においては,肺容量の増大や換気血流比不均等分布の是正,貯留する気道分泌物の誘導・排出による酸素化の改善と呼吸仕事量の軽減を主たる目的とし,呼吸状態の安定化と早期改善に貢献することを目標とします.呼吸理学療法は,リラクセーション,呼吸練習,胸郭可動域練習,呼吸筋トレーニング,気道クリアランス手技,モビライゼーションによって構成されます.
本稿では,急性呼吸不全に対する呼吸理学療法手技のなかでも臨床上,使用頻度が高い体位管理や気道クリアランス手技,モビライゼーションに関するエビデンスと,臨床現場における実際について解説します.(以下本文参照)