NPPVの適応と限界は?

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 3(2018年11月発行)p421-
II. 呼吸管理の疑問を解決しよう!


NPPVの適応と限界は?

~医療スタッフの知識と関わりが,NPPV の成功の鍵になる~

桒原勇治

気管挿管は患者にとって侵襲的であり声帯の機能を奪うため,会話などが不可能になります.しかし意識があり,咳嗽反射と咳嗽力による気道のクリアランス能力があれば,マスクや鼻カニューレを使った 持続的陽圧自然呼吸( continuous positive airway pressure: CPAP)やマスクを用いた圧補助換気(pressure support ventilation:PSV)が可能です.
CPAP の延長線上にあり,CPAP の吸気相に補助圧を加え,吸気補助であるPSV の機能を加え,鼻あるいは顔マスクより上気道に陽圧をかける圧調整方式の換気法を, 非侵襲的陽圧換気法( noninvasive positive pressure ventilation: NPPV)といいます.陰圧式の人工呼吸を含む概念として, NIV( noninvasive ventilation)という名称もありますが,ここではNPPV について述べます.(以下本文参照)