鼻カニューレ高流量酸素療法(HFNC)の適応と限界

Nursing Care+─エビデンスと臨床知─ Vol 1 No 3(2018年11月発行)p430-
II. 呼吸管理の疑問を解決しよう!


鼻カニューレ高流量酸素療法(HFNC)の適応と限界

~強いエビデンスが少ないからこそ,ケースバイケースで考える~

濱野 繁

従来の定流量酸素投与デバイス(鼻カニューレや酸素マスク)は,1 回の吸気量(流速)をまかなえるだけの酸素供給をすることができませんでした.そのため1 呼吸ごとに外気を吸ってしまい吸入気酸素濃度(FIO2)は低下し,意図した酸素濃度のガスを投与することができませんでした.
HFNC システムでは,高流量の酸素を流すことができる 酸素-空気ブレンダを使用することで,酸素濃度21~100%の混合ガスを60 L/分まで作り出すことが可能になりました.
ブレンダによる酸素濃度の調整と高流量供給システムにより,患者自発呼吸の換気量を超える酸素投与が可能なため,自在にFIO2をコントロールすることができます.