いまだに終息が見えないコロナ禍ですが、総合医学社より『救急医療のための新型コロナウイルス感染症COVID-19診療ガイド』が発売になりました。
本書はアメリカのEB Medicine社から出版されている「Emergency Medicine Practice」の総説を、京都府立医科大学救急医学教室の有志によって翻訳したものです。
「Emergency Medicine Practice」はエビデンスと実診療のバランスに優れた資料として、日本の救急医にも愛読者が多いとされています。
本書は、紙媒体ということで、翻訳時点での最新・最良と思われる診療のガイドブックとなっていますが、重要な情報ソースとなるWebサイトについてはQRコードが付されており、最新の情報が追跡しやすくなる工夫がなされています。
新型コロナウイルスについては、流言とまでは言わずとも、エビデンスに基づかない情報が氾濫し惑わされてしまった事象は、日本に限らず世界中で見られました(悲しいことに、一部は現在進行形です)。
医師でなくとも、少なくとも医療に関係する者は、できる限り正しい情報に接し、患者さんや家族、そして自分自身の身の回りの人たちにも正確な情報を伝えたいものです。
なお、本書のすべての訳者印税と利益の一部は、COVID-19診療の発展に寄与できるようCOVID-19の診療に関連した事業・公的機関に寄付されます。
救急医療のための新型コロナウイルス感染症COVID-19診療ガイド
監訳:太田 凡(京都府立医科大学教授 救急医療学教室)
訳 :京都府立医科大学 救急医療学教室
発行:総合医学社
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